こんにちは。
この記事では、『響け!ユーフォニアム3』のテーマ、オープニング・エンディング映像、そしてコンクールの自由曲「一年の詩」から想像できることについて考察していきます。
「人の解釈や考察が知りたい」という方はぜひ最後まで見ていってくださいね。
テーマは春夏秋冬?
久美子たちの最後の1年を描くことから1年の季節の巡り、すなわち「春夏秋冬」をテーマに添えたということでしょうか。
まず、オープニング・エンディングの映像、そして「一年の詩」から、「春夏秋冬」を意識していると思われます。
例えばオープニングでは、北宇治の四季が描かれていますよね。
エンディングでは北宇治カルテットの4人が四季で表現されています。
そして自由曲「一年の詩〜吹奏楽のための」は、「一年」(ひととせ)の部分ですね。
一年(ひととせ)という言葉から、四季を感じさせられる曲名でした。
春夏秋冬を描くことで「久美子たちの1年がテーマになっている」ということを表現したいのかなと思いました。
オープニング映像の考察
ここで言及するのは「音符」と「麗奈と春」です。
流れる音符
まず始まりは、流れる音符を背景にユーフォを持ってイスに座っている久美子から始まります。
さて、音符が流れているシーンですが、映像ではいくつか登場しています。
その場面は5つ。
1つ目は冒頭の久美子。
2つ目は0:42の部分です。
久美子と麗奈が涙を流す場面で音符が流れていますね。
これは、2人のすれ違いを描くということでしょうか
3つ目は0:50です。
久美子と麗奈が手をつないで走っている部分で音符が流れています。
また、その時の景色が「春→夏→秋→冬→春」へと変化していくところも見逃せません。
もう一度春になっていることから、卒業の春という意味で進路も描かれるということなのでしょうか。
そして4つ目は「1:01〜1:04」、5つ目は「1:08〜1:12」です。
1:01では、ベンチにいる久美子と麗奈に雪が積もっており、1:08からは2人に桜が積もって春が訪れていることが分かります。
さて、1つ目と2つ目、そして4つ目は背景や音符の色が何かと酷似しています。
3つ目の走っているシーンから推測するに、これは冬の色なのかなと思っています。
そして5つ目、冬から春へと移ります。
3つ目と同様に音符の色が変わっていますね。
これは、季節の巡りと共に彼女たちの音符が変化していくということでしょうか。
そして音符の持つ意味ですが、私は「思い出」だと思っています。
0:30のところで音符が流れて歴代の先輩たちが登場します。
これは過去に久美子が見てきた先輩たちの姿です。
つまり、久美子の思い出です。
また、冒頭のシーンでも音符が流れて久美子と現部員たちの出会ったシーンが登場しています。
これも久美子の思い出ではないでしょうか。
よって、音符は思い出を意味していると考えました。
麗奈と春
このオープニング映像ですが、個人的に注目したのは麗奈でした。
3つ目の走るシーンで春になると麗奈の目に輝きが灯ったり、5つ目では春になって目を覚まします。
何かと麗奈と春が強調されていると思いませんか。
そして、エンディングから分かることですが、春は久美子、冬は麗奈が象徴となっています。
つまり、麗奈にとって「春=久美子」は自分をどこか特別な場所に連れて行ってくれる存在で、目を覚ましてくれる存在ということではないでしょうか。
このようなメッセージをオープニングから感じ取りました。
エンディング映像の考察
エンディングでは1期・2期に引き続き、北宇治カルテットの4人が担当しましたね。
4人の服装も2期エンディング「ヴィヴァーチェ!」で着ていたものと同じで素敵でした。
そんなエンディングのタイトルは「音色の彼方」。
彼女たちが奏でた吹奏楽の音色はどこへ向かうのか、そんな意味合いも込められているのかなと。
そしてエンディングは、始まりから終わりまでに四季を想像させられる部分がたくさんあります。
ここでは「4人の四季」と「4人と一緒に写るたんぽぽ」について考察します。
4人の四季
映像から
- 春=久美子
- 夏=緑輝
- 秋=葉月
- 冬=麗奈
ということが分かります。
最後に登場するブリーチも4人の季節になぞらえたものになっていましたよね。
ここで久美子と麗奈、2人の象徴がオープニングとエンディングでつながりました。
4人とたんぽぽ
映像の1:14くらいに、高台に佇む4人とたんぽぽ(?)のような黄色い花が出てきます。
仮にこの花をたんぽぽとしたとき、なぜたんぽぽなのでしょうか。
3期1話のOPシーンのカットで、たんぽぽは登場していましたね。
たんぽぽの開花時期はネットによって書かれていることがまちまちですが、春から初夏くらいだそうです。
大体ちょうど、アニメ放送時期と被ります。
考えすぎな気がしますが、「彼女たちの1年間が凝縮されて春から初夏までの大体3か月の間しか見られない」というような、視聴者側へのメタ的なメッセージということも考えられます。
アンサンブルコンテストからつながる一年の詩
今回の自由曲は「一年の詩〜吹奏楽のための」でした。
表現力と技術力の両方が求められ、どちらかが欠けると貧相になってしまいます。
そして始まりの一音はクラリネットです。
アンサンブルコンテスト校内代表はクラリネットでした。
ここでアンコン編の結果が繋がってきます。
北宇治高校でも屈指の技術力を持っているクラリネット組がどう描かれるのかにも注目ですね。
まとめ
今回は『響け!ユーフォニアム3』のテーマやオープニング・エンディング映像、「一年の詩」について考察をしました。
これで終わりだと思うと悲しいですが、久美子たちがどんな音色を見せてくれるのか、最後まで見ましょう。
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